ぎっくり腰になったときの対処法!注意点と寝方についても解説

ある日突然、動けないほどの強烈な痛みに襲われるぎっくり腰。加齢により発症しやすくなると言われていますが、若い人でもなる可能性があります。

ぎっくり腰は、年齢関係なく誰でも発症する可能性があり、再発することもあります。そのため日々の対策や予防が大切です。

そこでこの記事では、ぎっくり腰の原因や発症したときの対処法をご紹介します。今、ぎっくり腰でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

目次

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は、突然腰に激痛が走る症状の通称で、正式名称は「急性腰痛症」といいます。欧米では「魔女の一撃」と呼ばれ、所説ありますが、原因不明の腰痛を魔女にせいにしたことが由来とされています。

痛みの度合いは人それぞれですが、重度の場合は立つことや寝返りが困難になるレベルです。一般的なぎっくり腰は、通常約1~2週間ほどで自然治癒することがほとんどですが、場合によっては1~3ヶ月かかることがあります。

痛みが強い場合は、痛み止めの薬やブロック注射、コルセットなどの装具を使って対処します。

ぎっくり腰を引き起こす主な原因

ぎっくり腰になる原因は人によって異なりますが、主な原因は以下の2つです。ただし、それらも根本的な原因ではなく、様々な要因によりぎっくり腰が引き起こされています。

瞬間的な腰への過負荷

ぎっくり腰になる瞬間で多いシーンは、重い荷物を持ち上げたときです。それと同様に、スポーツをやっているときに、止まっている状態からいきなり動いたり、高いところから飛び降りたりしたとき。

このように、瞬間的な腰への過負荷がぎっくり腰を引き起こすとされています。

筋肉の慢性疲労

腰に過負荷をかけたわけでもないのに、ぎっくり腰になる方がいます。この場合は、筋肉の慢性疲労が原因と考えられます。

腰に負荷がかかる仕事をしている、長時間のデスクワーク、立ちっぱなしの仕事をしているなど、日常生活の中で筋肉に疲労が蓄積されているのです。 その結果、今まで問題のなかった動作でぎっくり腰を引き起こします。

ぎっくり腰になったときの対処法

ぎっくり腰になってしまった場合、どのように対処したらよいか不安だと思います。ここでは、ぎっくり腰になったときの対処法を解説します。

発生直後)自分だけでは動くことが難しい

ぎっくり腰が発生した直後は、筋肉や関節、靭帯といった箇所に炎症が起こっています。炎症物質は48時間出続けていると言われており、横向きに寝て腰を丸めるなど、楽な姿勢で安静に過ごしましょう。

このとき、患部を氷まくらや冷湿布などでアイシングすることもおすすめです。痛みは2~3日で軽減されます。それまでは、アイシングを適度におこなうと良いでしょう。

2~3日後)動ける程度に痛みが落ち着いてきた

動ける程度に痛みが軽減されたら整形外科に診てもらいましょう。レントゲンで詳細な症状を知ることができます。また、痛み止めの処方やリハビリに関して教えてもらえます。

注意点として、ぎっくり腰ではなく病気が原因の可能性もあります。そのようなこともあるので、放置せず整形外科を受診することがおすすめです。

ぎっくり腰になったときの注意点

ぎっくり腰が発症した当日は、お風呂に入り身体を温めないようにしましょう。身体を温めると炎症物質が出やすくなるためです。清潔感が気になる人は、さっとシャワーを浴びる程度にとどめてください。

また、患部をマッサージするのもやめましょう。病院によっては、患部を冷やしながらマッサージする治療をおこなっているところもあります。しかし、これは専門家だからできることなので、自己流で患部をマッサージしないでください。

ぎっくり腰のときの寝方

ぎっくり腰を発症したとき、どのような姿勢で寝ればよいか悩む方もおられるでしょう。ここでは、腰の痛みを軽減させる寝方を2つ紹介します。

仰向けでの寝方
仰向けで寝る場合は、膝の下に丸めた毛布やタオルなどを敷き、脚を軽く曲げた姿勢をつくります。足の位置を高くすることで、腰への負担を軽減します。

横向きでの寝方
横向きで寝る場合は、痛い方を上にして膝を曲げます。両膝の間にタオルやクッションを挟むと、腰と脚が水平になり痛みが軽減されます。抱き枕を利用するのもおすすめです。

ぎっくり腰を再発させないために意識したいこと

ぎっくり腰になった人は、再発しやすいと言われています。そのため、日々の生活において再発防止に取り組むことが大切です。具体的にどのような取り組みをすればよいのか紹介します。

無理な姿勢をとらない

重い物を持つ、前かがみになる、反らす、といった腰に負荷をかける態勢はできるだけ避けましょう。

ベッドから起き上がるとき、荷物を持つときなど、私生活の中で腰に負担がかからない姿勢を意識することが大切です。

適度な運動をおこなう

運動不足は筋肉の血流を悪くしたり、冷え性になったりと、疲労を溜めてしまう原因となります。そのため適度な運動をおこなうことが大切です。

ぎっくり腰からの回復段階においても、適度な運動は効果的です。ずっと安静にしておくより、早めに動きはじめたほうが回復が早まると言われています。

ストレッチをおこなう

ストレッチをおこない柔軟性を高め、血流を良くすることで再発を防止します。整形外科を受診した場合は、理学療法士などのリハビリテーションに携わるスタッフから効果的なストレッチを指導してもらえます。

最近では整体院の方が、YouTubeにおすすめのストレッチを投稿しているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ご紹介したように、ぎっくり腰になったときは安静にし、落ち着いてきたら整形外科や運動、ストレッチをおこなうことで回復を早めます。

ぎっくり腰は年齢関係なく誰でも発症する可能性のある症状です。そのため日々の対策が大切です。自分での対策が難しければ整体院に通い、専門医に見てもらうことをおすすめします。

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