腰痛を引き起こす座り方とは?正しい座り方と椅子の選び方

椅子に座っているとき、足を組んだり背もたれに寄りかかったりしていませんか?

間違った椅子の座り方は腰痛の原因になります。腰痛を予防するためには、正しい座り方を身に着けることが大切です。

今回は、腰痛を予防する椅子の正しい座り方と、購入する際の選ぶポイントを紹介いたします。

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目次

腰痛に悩む男性は多い

2019年に厚生労働省がおこなった国民生活基礎調査では、病気やけがなどの自覚症状のうち男性にもっとも多いのは腰痛という結果が出ています。女性は肩こりがもっとも多く、腰痛は2番目です。

なぜこのような違いがうまれるのかというと、男女で骨格に違いがあるからです。男性は女性よりも、肋骨弓がつくる角度が広く、骨盤は広がりのない骨格をしています。このため、腹部に脂肪がつきやすく、反り腰になりやすいのです。

反り腰は慢性的な腰痛を発症する原因です。また、男性の骨盤まわりの靭帯は柔軟性がなく、筋肉が固くなりやすいので、さらに腰痛を発症しやすい傾向にあります。

腰痛を引き起こす椅子の座り方

[jin_icon_checkcircle color=”#3aa7a0″ size=”18px”] 足を組む

足を組んで座ると、骨盤に均等に負荷がかからないため、骨盤が歪んだり、背骨が左右に曲がったりします。背中や腰に負担をかけ、腰痛を引き起こす原因となる代表的な座り方です。

骨盤が歪んだ状態の場合、身体の重心を左右に預けることが多くなります。この不安定な状態を解消しようと足を組みたくなることがあるので、注意が必要です。

[jin_icon_checkcircle color=”#3aa7a0″ size=”18px”] 前かがみになる

座る姿勢は、基本的には前かがみになりやすいです。特に、デスクワークやスマホを使っているとき。自然と顔が画面に近づいてしまい、前かがみや猫背の姿勢になってしまいます。

前かがみは腰や背中、首などの筋肉に負担がかかりやすい姿勢です。そのため、前かがみの姿勢が習慣化すると腰痛を引き起こしやすくなります。

また、腰だけでなく肩や首が凝り、眼精疲労や頭痛、めまいなどの症状を引き起こす可能性があります。

[jin_icon_checkcircle color=”#3aa7a0″ size=”18px”] 背もたれに寄りかかる

背もたれに寄りかかるような座り方は、腰椎のカーブを変形し、腰痛を引き起こす可能性があります。

ただし、背もたれをうまく使うと腰に負担をかけず座ることができます。背もたれを効果的に使うには、椅子に深く腰掛けて背もたれに対し、均等に背中から腰の体重をかけるように座りましょう。

[jin_icon_checkcircle color=”#3aa7a0″ size=”18px”] 椅子に浅く腰掛ける

椅子に浅く腰掛ける座り方は、背筋が伸びていて綺麗な姿勢に見えます。しかし、重心が前にかかり、反り腰になってしまう可能性があります。

特に女性は男性よりも上半身を支える筋肉がないため、腰から背中にかけて負担がかかりやすく、腰痛の原因となります。

腰痛を防ぐ椅子の座り方

腰痛を防ぐには、腰に負担をかけない座り方が重要です。椅子に座るときは、上半身の姿勢と椅子の高さを意識することで、腰痛を防ぎます。

座り方のポイント

  • 椅子に深く腰かける
  • 上半身は立っているときのように、あごを引いてお腹を引っ込める
  • 骨盤から垂直になるように身体を起こす
  • 椅子の高さは「足の裏全体が床につく」「膝の角度が垂直になる」ことを意識する

上記4つのポイントを意識して座るようにしましょう。

腰痛対策は椅子の選び方が重要

腰痛に悩んでいる人にとって、椅子の選び方は重要です。腰の負担を軽減してくれる椅子であれば作業効率も上がるでしょう。

そこで、腰痛を持つ方が椅子を選ぶ際のポイントを紹介します。

調整機能で選ぶ

腰痛の対策として、座面の高さ、背もたれ、ひじ掛けの調整ができる椅子がおすすめです。

椅子を微調整して、自分の体にフィットした状態にすることで、腰の痛みの軽減や予防効果を期待できます。

背もたれの形状で選ぶ

人間の背骨はS字のカーブを描いています。このカーブに沿う人間工学に基づいて設計されている椅子の方が、腰を痛めにくいです。

そのため、全くカーブのない椅子は腰痛対策に不向きです。

クッションの性能で選ぶ

座面は毎日何時間も座る部分です。耐久性が低いとクッションが変形し、逆に腰に負担をかけてしまう可能性があります。

また、ふかふかの素材だと腰が沈み込んで負担がかかるため、ある程度硬く反発するクッションを選ぶとよいでしょう。

まとめ

今まで無意識でやっていた座り方を変えるのは大変です。ただ、腰に負担をかけない座り方を保つことで、腰痛の予防や改善につながります。

ただし、正しい座り方でも長時間座っての作業は注意が必要です。腰に負担をかけないためには、1時間ごとに立ち上がりストレッチなどをおこないましょう。

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